流動的かつ複雑にしている要素
・FIS フッ素ワックスの使用禁止決定
・EU(欧州連合) フッ素を使用した製品の規制
・スキー競技現場での問題
Fluorinated Ski Wax Prohibition
An update was provided by the Council Working Group following the decision of FIS to ban use of fluorinated ski waxes in all FIS disciplines from the 2020/2021 competition season, which have been shown scientifically to have a negative environmental and health impact. The following steps were approved:
- Confirmation of the collaboration with the company to develop the hand-held detector for fluorinated waxes, which will be ready for testing prior to the 2020/2021 season.
https://www.fis-ski.com/en/international-ski-federation/news-multimedia/news/fis-council-gathering-february-2020-decisions
- Establish the agreement for certification of the detectors with the Frauenhof Institute.
- Delegate the Legal Committee to propose harmonised regulations for all disciplines.
- Task the FIS Discipline Committees to prepare the specific competition and equipment regulations and to establish the procedures for testing at the competitions.
上記FIS公式ページの情報ですが、20/21シーズンから科学的に『環境・健康にネガティブな影響を与えるフッ素ワックス』を『全てのFIS公認レース』で禁止とあります。
ここで言われる環境・健康にネガティブな影響を与えるフッ素ワックスについて、定義が非常に曖昧です。ネガティブな影響のないフッ素ワックスは使用できるのでしょうか?
EUでは、すでに残留製有機汚染物質(POPs)の議論が早くから行われており、2004年に健康と環境保護の観点からPOPs放出を防止するストックホルム条約が締結されました。その後締約国会議を重ねる過程で、2019年5月にジュネーブで行われた会議でスキーワックスで使用されるフッ素(PFOA)がPOPsに追加されました。PFOAは特に8個(C8)直鎖で並んだ炭素原子と強力に結合するということで、EUでは2020年7月4日よりC8製品の製造・販売も禁止になります。フッ化炭素(PFOA+C8)を含むスキーワックスももちろん規制の対象になります。
このEU規則にそったワックスを、STARTでは2018-2019シーズンにHFXTシリーズとしてリリースしました。HFXTは炭素が直鎖6個(C6)のフッ素化ワックスになります。
またワックスの高温処理で気化した物質が体内に吸収されることを防ぐために、熱処理の必要ないリキッドワックスを各カテゴリーに追加しました。
注意:C6も2025-2027を目処にEU規制対象になる議論が行われています。
時間軸を考えると、ストックホルム条約→EU規制→FISフッ素化ワックス禁止 という流れになります。EU内で十数年POPsが議論されて規制ができたことを考えると、FISのフッ素化ワックス禁止ルールには唐突感が否めません。
ただしPOPs放出を防ぐと言う意味では正しい方向だとは思います。
さて、フッ素化ワックス使用の有無をどのようにコントロールするか、という問題が生じます。前述のFIS公式ページでは下記のように説明してあります。
結論から言うと検出器はまだ完成していません。またどのように検出作業を行うかも、オフシーズン中にシミュレーションするのみになります。
„How we will deal with the upcoming regulations and the ban of the fluorinated wax is a very important matter in the years to come. It is our duty to ensure fair conditions for all Cross-Country competitions around the globe. We also have a great public responsibility, ensuring that FIS Cross-Country remains healthy and clean“
Vegard Ulvang, Chairman of the Executive Board opened the meeting with a presentation by Martin Schlapbach from the Norwegian Institute for air research (NILU/ Norsk Institutt for Luftforskning) who shared his knowledge about detecting fluorine.
https://www.fis-ski.com/en/cross-country/cross-country-news-multimedia/news/2019-20/cross-country-update-from-the-fis-autumn-meeting-in-zurich-copy-1570460160169
FIS理事であるUlvang Vegardが、全ての選手に公平な状況を担保する必要がある、と述べています。もしできないのであれば、今回のルール改正が選手に対して不公平極まりないものとなります。健康・環境はもちろん大切ですが、公平な競技との両立が不可欠という状況です。
世界で戦う選手はもちろん日本国内においても、スキー競技の成績が、競技人生、収入、進学などに大きく関わってきます。来るシーズンに向け、新しいレギュレーションがスムーズに行われるよう願うしかありません。以上がFIS公認大会での規則になります。日本国内においては様々なカテゴリーの試合が行われています。FIS公認レース以外の試合もたくさんあるので、それらの試合でのフッ素ワックスの使用について取り決めを明確にしなければなりません。こちらも健康・環境&公平な競技とい観点から早い段階でSAJの指針を示して頂きたいと思います。
までが2020年3月時点での現状です。それ以外は全てオープンです。
STARTスキーワックスですは、どのような状況でも対応できるよう、HFXTシリーズ(現状FISレース以外で使用可)の他に、フッ素フリー(フッ素未使用)ワックス(FISレース可) 「RG Ultra」・「RG Race」シリーズがリリースされました。
















気温: +5°C 雪温: 0°C 湿度: 70% 雪 10:30
雪質: 旧雪、汚れた雪
[グライダー]
ベース:BWLF ベースワックスローフルオール
グライダー:HFXTレッド+BM2
トップ:HFXT ジェル レッド (コルクがけ)+BM5ブロック


気温: -2°C 雪温: -2°C 湿度: 81% 9:30
雪質: コースはかなり汚い雪の部分が多く、レーンはミラー状。
明日降雪が予想させるので、再度テストを行う予定。
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気温: 5°C 雪温: -4°C 湿度: 60% 9:30
雪質: しまった雪、ハード、ミラー状


気温: -1°C 雪温: -°C 湿度: 55% 11:00
雪質: ワックステスト中降雪があり水分の少ない乾いた雪

気温: 6°C 雪温: 0°C 湿度: 90%
雪質: 粒の大きい結晶、前日の融雪と朝の冷え込みで固くなっている
コース: ハードバーン
女子はノルウェーのTherese JOHAUGが力の差を見せつけ、計4周(3.75km)のコースで行われた1周目から一人抜け出し優勝。2位は同じくノルウェーのOESTBERG。3位はゴール直前でSWEのANDERSSONをさしたAUTのSTADLOBER。終始グループ後方に位置し、最後に表彰台を狙う強かさ。スキーも滑っていて彼女の戦略がずばりはまった感があった。JPNの石田正子が24位、終始安定した滑りで今後期待したい。
男子は、FINのNISKANENが序盤から集団を飛び出し、縦に長い列で試合が進んだ。ただし優勝はTour de SKIから好調を維持するRUSのBOLSHUNOV。2位 NORのKRUEGER、3位同じくNOR ROETHE。日本の馬場直人がトップから55秒遅れの17位と大健闘。終盤から徐々に順位を上げて行ったところが頼もしかった。NORのKLAEBO、IVERSENが何かしらの理由でDNF。
https://www.fis-ski.com/DB/general/event-details.html?sectorcode=CC&eventid=45174&seasoncode=2020
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